事業開発部について

ダイネン株式会社の研究開発・調査部門である事業開発部は、常に最新の情報を収集・分析し、エネルギー・資源・環境等の分野で当社が社会に貢献できる新商品、サービスおよび新規事業の創出に挑戦しています。
また幅広く、大学や異業種メーカーとの共同研究の実施や学会・研究会等へ参画し、社会の変化と多様化する次世代ニーズの迅速かつ的確な把握を図るとともに、これら産・官・学の連携とネットワークを研究開発に活かしています。

産官学連携研究開発事例

【環境省】「環境研究総合推進費:循環型社会形成推進研究」

電気二重層イオン除去による焼却灰洗浄廃水の高度処理技術の開発(2012~2013年度)

ごみ焼却施設で発生する焼却灰の脱塩素洗浄廃液の処理において、既存技術であるRO膜を用いる手法に比べて、エネルギーコストおよびメンテナンスコストに優れた電気二重層を用い、溶液中のイオン除去する処理法を開発しました。
〔参加団体:立命館大学、日立造船㈱、㈲ターナープロセス、エコソリューション㈱〕

溶融施設の負荷削減とメタル回収に関する研究(2010~2011年度)

本研究は、ごみ焼却施設で発生する焼却飛灰の水洗による塩類の除去や、焼却灰からの溶融不適物の高度分離を提案することで、溶融施設の負荷の削減と長寿命化等を図るとともに、合わせて、発生するリチウムや銀等の有用金属資源の回収を行いました。
〔参加団体:立命館大学、京都大学、北九州市立大学〕

焼却灰及びばいじんにおけるレアメタルの賦存量とその回収に関する研究(2008~2009年度)

レアメタルは国際的に需要増加し、価格の高騰などから再資源化が進められています。ごみ焼却過程で発生する焼却灰等は有望な鉱脈と考えられており、本研究では、焼却灰等の資源的価値を評価し、レアメタルの賦存量・回収技術を調査しました。
〔参加団体:立命館大学、京都大学、㈱島津テクノリサーチ(2008年のみ)〕

【経済産業省】「地域新生コンソーシアム研究開発事業」

下水汚泥炭化物の活性炭(バイオ炭)化と利用技術に関する研究開発(2006~2007年度)

下水場にて発生する下水汚泥は、バイオマス資源として有効的に利用する試みが行われています。その一環として、下水汚泥を炭化・賦活を行うことで活性炭化し、様々な吸着剤・凝集剤へ利活用する確認を行いました。
〔参加団体:龍谷大学、(NPO)資源リサイクルシステムセンター、川崎重工業㈱、㈱木村製作所〕

キャパシタ用高機能炭素材料の開発に関する研究(2005~2006年度)

地球温暖化などの環境問題に対して風力発電などの再生可能エネルギーが注目されています。変動の大きい再生可能エネルギーの充放電デバイスとして注目されている電気二重層キャパシタ用の電極開発を行いました。
〔参加団体:立命館大学、ニチコン㈱、M&Dグリーンエネルギー㈱〕

高機能活性炭新触媒の開発による難分解性有機汚染物質の分解除去に関する研究(2003~2004年度)

〔参加団体:立命館大学、日本ガイシ(株)、(財)ひょうご環境創造協会〕

廃棄プラスチックの乳化による省エネルギーに関する研究開発(2002~2003年度)

〔参加団体:立命館大学、(株)タクマ、日立造船(株)、ダイハツディーゼル(株)、トヨタ自動車(株)、三菱商事(株)〕

研究開発

鉄鋼用副原料

鉄鋼の分野では様々な副原料を入れ鋼を作っています。弊社では多様なニーズに応えるべく鉄鋼副原料の開発を進めております。例えば、価格的に安く、コークスに近い物性を持つ「コークス代替品」の開発や、鎮静材等の開発を行っています。

活性炭

活性炭には多様な細孔が形成されており、様々な物質を吸着することができます。活性炭の主要な用途は有機物の吸着で、近年ではVOC(揮発性有機化合物)の吸着用途にも注目されています。しかし、活性炭でも不得意な分野があり、無機物質の吸着はあまり得意ではありません。弊社では活性炭に改良を加え、従来の活性炭では吸着除去しにくい成分に対応できるよう研究を進めています。

電気二重層キャパシタ用電極

電気二重層キャパシタは再生エネルギーの貯蔵、回収エネルギーの充放電デバイスとして注目を浴びており、需要が拡大していっております。電気二重層キャパシタの電極は主に活性炭が用いられ、その電気容量は活性炭の物理・化学的物性に大きく影響されています。弊社では活性炭の物性が電気容量に与える影響の調査や、活物質と活性炭を複合化させた電気二重層キャパシタの研究も行っています。

事業部概要

事業部名 ダイネン株式会社 事業開発部
事業内容 活性炭・鉄鋼副原料等の商品研究及び開発、資源・エネルギー・省エネ等事業調査
各拠点所在地
<拠点名> <住所> <電話番号>
本社 開発課 兵庫県姫路市飾磨区中島3001 079-234-7177
所属学会・研究会
(1) 廃棄物資源循環学会 (4) 炭素材料学会
(2) 日本水環境学会 (5) 日本吸着学会
(3) 電気化学会 (6) 活性炭技術研究会 他
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研究開発